安全対策部について
公益財団法人全日本スキー連盟は、わが国におけるスキー界を統括し、代表する団体として「安全で楽しいスノースポーツ」の普及及び振興を図り、もって国民の心身の健全な発達に寄与することを目的としています。
教育本部は、この目的を遂行するために、「スキーパトロールの育成事業」をその重要な柱として位置付けています。スノースポーツへの視野を広げ、幅広い知識、正しい技術を身に付け、数多くの経験を積んだスキーパトロールの育成が急務となっています。また、安全への高い意識を持ったスキー指導者の育成も重要となってきています。また、「安全で楽しいスノースポーツ」の普及振興中心とした継続事業の充実を図りながら、関係団体や全国のスキー場事業者との連携強化、合わせてルールやマナーの啓蒙活動の推進など、組織的横断的な活動を見直していくことが求められています。
スノースポーツは「スポーツの王者」にふさわしいスポーツです。スノースポーツは,それに参加する人の年代・性別・技能・障がいの有無によらず,整備されたスキー場からオフピステまで幅広い活動の場と多様な楽しみ方を提供してくれます。また,スノースポーツは,自然環境と共生しながら、スキーやスノーボードという道具を使用し、重力や遠心力などの物理法則を効率よく活用して、冬の大自然を体感できるスポーツです。
かつて「若者のスポーツ」と呼ばれたスノースポーツも、鮮やかなスキースーツにヘルメット姿のシニアスキーヤーの割合が増加し,特にアルペンスキーにその傾向が顕著に見られます。その要因の一つとして、用具の進化により開発されたカービングスキーやロッカースキーという容易な操作性を持ったスキー板の誕生が、その傾向に拍車をかけました。さらに世界的な経済不況は、働き盛りの年代のスノースポーツを楽しむ時間と余裕を奪い、スキーヤーに占める高齢者の割合を相対的に増加させました。
近年のスノースポーツ用具や用品の進化と多様化により、だれでも簡単に雄大な大自然の中でオフピステスキー(バックカントリースキー)を楽しむことができるようになりました。特に、ファットスキーやロッカースキーの登場により、これまでのゲレンデスキーだけでは満足できないスキーヤーが、オフピステスキーを楽しむようになりました。オフピステスキー専門誌の登場もその人気を後押ししています。しかし、オフピステスキーブームの陰で、ケガや天候の急変による遭難事故が多発しました。ところが、オフピステはスキー場安全管理区域外のため、捜索や救助費用が個人負担となるなど、大きな社会問題として取り上げられています。
このように、スノースポーツは「楽しさ」と「危険性(リスク)」を併せ持ち、スノースポーツを取り巻く環境は、時代の移り変わりと共に刻々と変化していることをスノースポーツ愛好者や指導者は十分に認識する必要があります。また、スノースポーツが真に安全で楽しいものとするために、スノースポーツ愛好者、指導者、スキー場管理者、用具・用品メーカー、関係する民間や行政機関など、スノースポーツに関わるすべての人々が力を合わせて、安全への対応や対策を立てることが大切な課題となっています。
「日本スキー教程安全編・公益財団法人全日本スキー連盟編」
(発刊にあたって)より一部抜粋
安全対策部の任務と業務
(教育本部規程501より抜粋)
(任務)第1条
(2)スキー等の傷害防止に関する調査研究、図書出版及び監修
(3)スキー等の安全対策の確立
(6)公認資格者の審査,認定
(7)国際会議への派遣
(組織)第2条
(6)安全対策部に,安全対策委員会を置く。
(教育本部内規502より抜粋)
第2条(7) 安全対策部
安全対策委員会は、スキーパトロールの育成・検定・研修に関する事項, 安全対策の調査研究,国際スキーパトロール連盟との連携を行う。
第5条 専門委員及び技術員の任務は,次の各号に掲げるとおりとする
(1)専門委員は,教育本部所管事項について理事会の諮問に応えると共に,教育本部行事の企画運営の実務に当たる。とくに広い視野に立ち,スキー,クロスカントリースキー,スノーボード及びパトロール技術の研究,普及に努め,指導者並びにパトロールの資質向上のために技術の研鑽に努める。
(3)パトロール技術員は,常に専門委員に協力し,安全対策部所管事項の事業・業務の遂行に協力する。
安全対策部について
担当理事
富樫泰一(SAJ理事:教育本部)
安全対策部長
上杉一哲
専門委員一覧
氏名 | 所属 | スキー連盟役職 | 安全対策委員会役職 |
---|---|---|---|
川内 慎吾 | 新潟県 | 専門委員 | 委員長 |
新井 和夫 | 栃木県 | 専門委員 | 副委員長 |
後藤 博昭 | 北海道 | 専門委員 | 委員 |
小笠原 崇文 | 青森県 | 専門委員 | 委員 |
三神 良太 | 宮城県 | 専門委員 | 委員 |
清水 哲治 | 東京都 | 専門委員 | 委員 |
新村 昌宏 | 長野県 | 専門委員 | 委員 |
内方 陽一 | 岐阜県 | 専門委員 | 委員 |
米田 幸雄 | 兵庫県 | 専門委員 | 委員 |
小豆澤 幸司 | 鳥取県 | 専門委員 | 委員 |
スキーパトロール技術員一覧
NO | 氏名 | 加盟団体 |
---|---|---|
101 | 山村 誠 | 北海道 |
102 | 宇山 潔 | 北海道 |
103 | 相原 良憲 | 北海道 |
104 | 籔 智樹 | 北海道 |
105 | 岡部 秀文 | 北海道 |
106 | 土澤 満 | 北海道 |
107 | 山森 智文 | 北海道 |
108 | 二ツ山 徹 | 北海道 |
109 | 伊藤 彰人 | 北海道 |
110 | 沼澤 伯人 | 北海道 |
111 | 相馬 哲 | 北海道 |
112 | 板谷 奈津子 | 北海道 |
113 | 櫻井 英樹 | 北海道 |
114 | 田中 哲雄 | 北海道 |
115 | 竹原 伸郎 | 青森県 |
116 | 福士 知史 | 青森県 |
117 | 高畑 伸也 | 岩手県 |
118 | 菅原 健 | 岩手県 |
119 | 鈴木 寛 | 宮城県 |
120 | 大石 智恵 | 宮城県 |
121 | 柴田 陽幸 | 山形県 |
122 | 高橋 弘一 | 山形県 |
123 | 熊久保 勅明 | 福島県 |
124 | 馬場 相任 | 福島県 |
125 | 久保田 稔 | 茨城県 |
126 | 増渕 耕樹 | 栃木県 |
127 | 星野 登志夫 | 群馬県 |
128 | 森山 直温 | 群馬県 |
129 | 佐藤 俊寿 | 埼玉県 |
130 | 花井 忍 | 東京都 |
131 | 酒井 潤 | 東京都 |
132 | 山川 正一 | 神奈川県 |
133 | 三宅 秀一 | 神奈川県 |
134 | 林 譲 | 山梨県 |
135 | 黛 弘治 | 長野県 |
136 | 帯川 友紀子 | 長野県 |
137 | 石田 英之 | 新潟県 |
138 | 佐藤 貴志 | 新潟県 |
139 | 原野 浩司 | 富山県 |
140 | 南 順正 | 石川県 |
141 | 前田 初志 | 福井県 |
142 | 山田 俊明 | 静岡県 |
143 | 福岡 優子 | 愛知県 |
144 | 兀下 大輔 | 岐阜県 |
145 | 内方 一 | 岐阜県 |
146 | 勝田 薫 | 滋賀県 |
147 | 平川 朝水 | 広島県 |
148 | 青木 政明 | 徳島県 |